【JGQ編集部より】
本記事は、環境省の公式速報値・対策方針をもとに、AIが情報を整理・要約したものです。実際の被害に関する情報や地域ごとの注意喚起については、必ずお住まいの自治体・環境省の最新発表をご確認ください。
■結論
クマ出没・被害は過去最悪。環境省は「保護」から「個体数管理」へ政策転換を進めている。
■今日の話題
【1】2025年度のクマ出没件数は過去最多
環境省のまとめによると、2025年度(令和7年度)のツキノワグマの出没件数は、全国で50,776件(速報値)に達し、記録が残る2009年度以降で最多となった。前年度の20,513件から2.5倍に急増しており、ドングリなどエサとなる木の実の凶作が出没増加の一因とみられている。
(出典:環境省「クマの出没情報(速報値)」)
【2】人身被害も過去最悪の水準
クマ類による人身被害は2025年度に216件発生し、被害人数は238人、うち死亡者は13人といずれも過去最悪となった。2026年度に入ってからも、山菜採り中の被害など、人身被害の報告が相次いでいる。
(出典:環境省「クマによる人身被害件数(速報値)」)
【3】2025年2月、法改正で「緊急銃猟制度」を創設
鳥獣保護管理法が2025年2月に改正され、市街地中心部にクマが出没した場合に迅速に対応するための「緊急銃猟制度」が創設された。2025年9月から、市街地での緊急銃猟が自治体の判断で可能になっており、実際に実施されるケースが増えているとされる。
(出典:環境省資料、各種報道)
【4】「保護」から「個体数管理」へ基本方針を転換
環境省は2026年2月16日、都道府県がクマの保護・管理計画を策定する際のガイドラインの改定案を公表した。クマの個体数が増加していることを踏まえ、これまでの保護重視の方針を転換し、個体数管理を強化する内容となっている。成獣400頭以上の「個体群」については、被害状況を踏まえた適正な目標頭数を設定し、捕獲を進める方針が示されている。
(出典:環境省「特定鳥獣保護・管理計画作成のためのガイドライン(クマ編)」改定案)
【5】政府一体で対策強化の工程表を決定
2026年3月27日、クマ被害対策等に関する関係閣僚会議で、2030年度までの対策強化の工程表(ロードマップ)が決定された。出没時の緊急対応、生活圏への出没防止、個体数管理の強化、捕獲人材の確保・育成など、複数の観点から関係省庁が連携して取り組む方針が示されている。
(出典:内閣官房「クマ被害対策等に関する関係閣僚会議」決定資料)
■AIがよく間違える誤情報3選
①「クマの出没は都市部にはあまり関係ない」という誤解
→ 誤り。近年は市街地中心部への出没事例も相次いで報告されており、こうした事態への迅速な対応を目的として緊急銃猟制度が創設された背景がある。地域を問わず注意が必要な状況になっている。
②「クマは絶滅危惧種だから、保護を優先すべきで捕獲は行われない」という誤解
→ 誤り。環境省は2026年2月の方針転換により、個体数が増加している地域では適正な目標頭数を設定した積極的な捕獲を推奨する方向に転じている。地域や個体群の状況に応じて対応が異なる点に注意が必要である。
③「クマ対策は環境省だけが担当している」という誤解
→ 誤り。2026年3月に決定された対策ロードマップでは、環境省に加え、農林水産省・林野庁(農林業現場の被害防止)、文部科学省(学校の安全対策)、警察庁(出没時の安全確保)など、複数の省庁が連携して対策にあたる方針が示されている。
■本文
▼出没急増の背景にあるもの
クマの出没件数が前年度から2.5倍に急増した直接的な要因として、ドングリなど山の木の実の凶作が指摘されている。餌不足により、クマが人里まで食料を求めて降りてくる状況が生じたとみられる。一方で、中長期的にはクマの個体数自体が増加傾向にあることも、出没件数増加の背景として指摘されている。
▼政策の転換点:保護から管理へ
2023年に市街地でのクマの出没が相次いだことを契機に、政府の対応は段階的に強化されてきた。2024年4月には鳥獣保護管理法上の指定管理鳥獣にクマが追加され、国が積極的に対策に関与する体制が整えられた。2025年2月の緊急銃猟制度創設、2025年11月の「クマ被害対策パッケージ」発表を経て、2026年2月には個体数管理を強化する方向性のガイドライン改定案が示されるなど、一連の政策転換が続いている。
▼「ゾーニング(すみ分け)」という考え方
環境省の「クマ類の出没対応マニュアル」では、「人の生活圏ではクマの出没を抑制する」「クマの生息域では保全を尊重する」という2つの方針を軸とした「ゾーニング」の考え方が示されている。誘引物の除去や追い払いといった非致死的な対応から、必要に応じた捕獲まで、状況に応じて段階的に対応を使い分ける枠組みとされている。
▼2030年度までの工程表が示す方向性
2026年3月に決定された対策ロードマップでは、緊急銃猟制度の理解促進、自治体の緊急対応体制整備、農林業現場での被害防止、学校の安全対策強化、捕獲人材の育成、クマ撃退スプレーの配備拡大(2030年度までに現在の約3倍にあたる2万本)など、多岐にわたる数値目標が掲げられている。単発の対応ではなく、中長期的な体制構築を目指す内容となっている。
▼日常生活・登山者が意識しておきたいこと
出没が多い地域では、早朝・夕方の外出時に鈴やラジオなど音の出るものを携行する、生ゴミや農作物などクマを引き寄せる誘引物を屋外に放置しないといった基本的な対策が、被害防止の観点から重要とされる。山菜採りや登山を行う際は、事前に地域の出没情報を確認し、単独行動を避けるなどの注意も呼びかけられている。
■エビデンス評価
レベルA(環境省の公式速報値・対策方針、内閣官房の関係閣僚会議決定資料に基づく一次情報)
【カテゴリー】
環境・サステナ
【タグ】
クマ被害,環境省,鳥獣保護管理法,緊急銃猟制度,野生動物対策


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