【JGQ編集部より】
本記事はAIが公的機関の一次情報をもとに作成しています。出没件数・被害件数は環境省が都道府県から集計した速報値で、確定値と異なる場合があります。資料の時点によって異なる値が報じられている箇所もあります(令和7年度の出没件数は50,359件とする報道もありますが、本記事は内閣官房資料の50,776件を採用しています)。最新の数値は環境省およびお住まいの都道府県の公式発表をご確認ください。
■結論
クマ出没は2025年度に5万件超で過去最多、2026年度も警戒が続く。
■今日の話題
- 内閣官房「クマ被害対策等に関する関係閣僚会議」の資料(令和8年5月19日・環境省集計の速報値)によると、令和7年度(2025年4月〜2026年3月)のクマの出没情報は50,776件(北海道を除く都府県の合計)、人身被害は216件・238人、うち死亡者は13人でした。出没情報件数・人身被害者数・死亡者数はいずれも過去最多とされています。
- 同資料の過去2年度との比較では、令和6年度は出没20,513件・人身被害82件(85人)・死亡3人、令和5年度は出没24,348件・人身被害198件(219人)・死亡6人でした。令和7年度の出没件数は令和6年度の約2.5倍にあたります。
- 令和8年度については、内閣官房資料(令和8年7月31日)で、4〜5月の出没情報が6,333件(北海道除く)と、令和7年度同期(3,328件)の約1.9倍になっています。4〜5月の人身被害は18件・19人(令和7年度同期は18件・21人)、死亡者数は4〜7月で6人(令和7年度同期は1人)と報告されています。いずれも速報値です。
- 令和7年度の出没急増の背景として、内閣官房資料(令和7年10月30日)は、東北地方の堅果類(どんぐり)の凶作等により秋にクマが市街地に出没したこと、クマの分布域が人の生活圏周辺まで拡大し推定個体数も増加傾向にあることを挙げています。推定個体数はヒグマ約1.2万頭、ツキノワグマ約4.2万頭以上(推計の中央値。ツキノワグマは県ごとの推計値の合計)です。
- 国は、令和6年4月に「クマ被害対策施策パッケージ」を策定し、四国を除く個体群を指定管理鳥獣に指定しました。令和7年4月成立(同9月施行)の改正鳥獣保護管理法では、人の日常生活圏での緊急銃猟が可能になっています。令和8年4月には環境省が「クマによる人身被害の分析レポート」を公表し、クマ編のガイドラインと緊急銃猟ガイドラインの改定も行われました。
■AIがよく間違える誤情報3選
1.「クマに出会ったら走って逃げれば助かる」という誤解 → 環境大臣談話(令和7年10月17日)は、クマと出会った際は落ち着いて距離をとること、至近距離で出会ってしまったら両腕で顔面や頭部を覆い、直ぐにうつ伏せになるなど致命的なダメージを最小限にとどめる行動をとることを求めています。自治体の啓発資料でも、背を向けて逃げるのは避け、クマを見ながらゆっくり後退するよう案内されています(京都府・登米市)。
2.「クマの被害は山に入る人だけの問題」という誤解 → 環境大臣談話は、家屋や商業施設など人の生活圏にクマが侵入して被害にあう事例が多数見られると述べています。庭先の柿や栗を目当てに来たクマによる事故も自治体が注意喚起しています。放置された果樹、ペットフード、コンポスト、家庭菜園の作物、夜間に出されたゴミがクマの餌になるため、管理が求められています。
3.「出没件数が2.5倍になったのは、クマの頭数が2.5倍になったからだ」という誤解 → 出没件数は都道府県が把握した情報の件数で、集計方法(警察への通報、市町村からの情報など)は都道府県ごとに異なり、同一個体の複数回の目撃や住民の関心の高まりが件数を押し上げる可能性も指摘されています(東洋経済オンライン・2025年)。環境省資料は推定個体数が増加傾向にあるとしていますが、件数の倍率がそのまま個体数の倍率を意味するわけではありません。
■出没・人身被害の推移【エビデンス レベルA】
内閣官房の関係閣僚会議資料(令和8年5月19日・7月31日)に掲載された環境省の速報値を整理すると、次の通りです。なお、出没情報は北海道を除く都府県の合計、人身被害・死亡者数は全都道府県の合計です。
・令和5年度:出没24,348件/人身被害198件・219人/死亡6人
・令和6年度:出没20,513件/人身被害82件・85人/死亡3人
・令和7年度:出没50,776件/人身被害216件・238人/死亡13人(出没件数・被害者数・死亡者数は過去最多)
・令和8年度(途中):4〜5月の出没6,333件(前年同期3,328件)、4〜5月の人身被害18件・19人、4〜7月の死亡者6人
令和8年度は年度の途中で、秋の出没期を迎える前の数値です。年度全体の水準は、環境省の今後の公表で確認する必要があります。
■背景と国の対策の枠組み【エビデンス レベルA】
内閣官房資料(令和7年10月30日)によると、令和7年度は東北の堅果類の凶作等により、秋にクマが市街地に出没し、10月末時点で死者数が過去最多(12名)、人身被害者数も過去最多を記録した令和5年度と同水準でした。環境省は令和7年10月17日に大臣談話を発表し、人慣れしたクマが増えているとの専門家の指摘に触れています。対策面では、緊急銃猟を可能にする制度改正に加え、令和8年度は捕獲を支援する環境省交付金が令和7年度から大幅に増額され、令和8年7月には都道府県の要望に応じた追加配布も行われています(内閣官房資料・令和8年7月31日)。東北各県も、専門職員の採用など体制の強化を進めています。
■遭遇しないために・出会ったときの行動【エビデンス レベルA/B】
環境大臣談話(令和7年10月17日)は、特に次の3点を求めています。
①クマの生息地にはむやみに入らない。やむを得ず入る場合は、単独行動を避け、鈴やラジオなど音の出るものや適切なクマ撃退スプレーを携帯する。
②人の生活圏では、放置された果樹、ペットフード、コンポスト、家庭菜園の作物、夜間のゴミなど、クマの誘引物を適切に管理する。
③クマと出会った際は落ち着いて距離をとる。至近距離で出会ってしまったら、両腕で顔面や頭部を覆い、直ぐにうつ伏せになる。
自治体の啓発資料(レベルB)では、これに加えて次の点が案内されています。クマは朝・夕の薄暗い時間帯に活動が活発になるため、この時間帯の単独でのランニングや散歩は特に注意すること(京都府)。距離が離れていてクマがこちらに気づいていない場合は静かに立ち去り、距離が近い場合は走ったり大声を出したりせず、クマから目を離さずにゆっくり後退すること(登米市・環境省提供の図を掲載)。クマが突進してきた場合にクマスプレーがあれば目や鼻を狙って噴射し、ない場合は防御姿勢をとること(登米市)。お住まいの地域の出没情報は、自治体の公式サイトやメール配信で確認できます。
■エビデンス評価
レベルA:内閣官房「クマ被害対策等に関する関係閣僚会議」資料(令和7年10月30日、令和8年5月19日、令和8年7月31日・環境省集計の速報値)、環境省「クマによる人身被害の防止に向けた浅尾慶一郎環境大臣の談話」(令和7年10月17日)、環境省「クマに関する各種情報・取組」(令和8年7月14日更新)
レベルB:東洋経済オンライン(2025年・環境省速報値の解説)、京都府「野獣害対策かわら版」(令和8年9月発行)、登米市「クマによる被害を防ぐために」(環境省提供の図を掲載)
【カテゴリー】
環境・サステナ
【タグ】
クマ,クマ出没,環境省,人身被害,野生動物


コメント