【JGQ編集部より】
本記事は、厚生労働省・国立感染症研究所の公式発表データに基づき作成しています。数値はすべて公表済みの感染症発生動向調査から引用し、推計・未確認の情報は明示しています。情報は記事作成時点(2026年10月25日)のものです。
■結論(50字以内)
2026/27シーズンのインフルエンザは例年より8〜9週早く流行入り。10月時点で注意報レベルを超えている。
■今日の話題
- 厚生労働省の感染症発生動向調査によると、2026/27シーズンのインフルエンザは令和8年第34週(8月17〜23日)に全国の定点当たり報告数が1.11となり「流行入り」した。流行開始の目安は定点1.00(出典:厚生労働省インフルエンザ発生状況報道発表資料、令和8年8月28日)。
- 第40週(9月28日〜10月4日)の全国定点当たり報告数は11.35(総報告数42,320件)。昨年同期(令和7年第40週)の1.56と比較すると約7.3倍の水準(出典:同PDF、令和8年10月9日公表)。
- 第41週(10月5〜11日)は全国定点12.81と報道されており(出典:日本医事新報、令和8年10月19日)、自治体が「注意報」を発令する目安(定点10.00以上)を上回っている。第41週の厚生労働省公表は令和8年10月16日(金)予定とされていた。
- 入院患者数は令和8年8月31日〜10月4日の累計で3,375件(うち80歳以上1,032件・70〜79歳557件)。重症例(ICU入室)は152件。高齢者・乳幼児が重症化しやすいことが数値にも表れている(出典:厚生労働省基幹定点医療機関報告)。
- 感染が広がる経路は主に「飛沫感染」と「接触感染」。予防の基本は手洗い・咳エチケット・換気・ワクチン接種。インフルエンザワクチンは発症と重症化の両方を抑える効果があり、日本感染症学会・厚生労働省ともに接種を推奨している(出典:厚生労働省インフルエンザQ&A)。
■AIがよく間違える誤情報3選
❌ 誤り①「インフルエンザは冬にしか流行しない」
✅ 正しくは:2026/27シーズンは8月下旬に流行入りし、10月時点で定点10超を記録している。例年、年末年始から2月頃にピークを迎えるパターンが多いが、シーズンにより異なり、特に近年は夏〜秋の流行が観察されている。厚生労働省は「インフルエンザの流行は例年12月〜3月頃」としつつ、流行の早まりにも注意を呼びかけている。
❌ 誤り②「高熱が出なければインフルエンザではない」
✅ 正しくは:高齢者・乳幼児・免疫低下者では、典型的な38℃以上の高熱が出ないまま重症化するケースがある。また、ワクチン接種者や基礎疾患のある人では症状が非典型的になる場合もある。発熱がなくても倦怠感・咳・関節痛が強い場合は医療機関に相談することが重要(出典:厚生労働省インフルエンザQ&A)。
❌ 誤り③「抗インフルエンザ薬を飲めば人にうつらない」
✅ 正しくは:抗インフルエンザ薬(タミフル等)は発症後の回復を早め重症化を抑える効果があるが、ウイルス排出を完全に止めるわけではない。服薬中でも一定期間は感染性があるため、マスク着用・手洗い・他者との接触制限が引き続き必要(出典:厚生労働省インフルエンザQ&A)。
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■本文
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2026/27シーズンのインフルエンザ:10月時点で異例の高水準
厚生労働省の発表によると、2026/27シーズンのインフルエンザは令和8年第34週(8月17〜23日)に全国の定点当たり報告数が1.11となり流行入りしました。流行入りの目安(定点1.00)を超えたのは、例年より8〜9週早いペースです。
その後も増加が続き、第40週(9月28日〜10月4日)には全国定点11.35(総報告数42,320件)に達しました。昨年同期(令和7年第40週)の1.56と比べると約7.3倍の水準です。10月5〜11日(第41週)は定点12.81と報じられており、自治体が「注意報」を発令する目安となる10.00を上回っています。
「注意報」「警報」の目安とは
感染症発生動向調査では、インフルエンザの流行状況を定点当たり報告数で判断します。目安はおおむね次のとおりです。
- 流行入り:定点1.00以上
- 注意報レベル:定点10.00以上(都道府県が発令)
- 警報レベル:定点30.00以上(都道府県が発令)
- 警報解除:定点10.00を下回ったとき
2026/27シーズンは、10月時点で注意報レベルを超える都道府県が出ている状況です。
入院患者の現状:高齢者・乳幼児に多い重症例
厚生労働省の基幹定点医療機関(約500か所)の報告によると、令和8年8月31日〜10月4日の入院患者の届出数累計は3,375件。年齢別では80歳以上が1,032件、70〜79歳が557件と高齢者が多くを占めます。
重症例(ICU入室)は累計152件で、1〜4歳が23件、70歳以上が49件と幅広い年齢で重症化が確認されています。高齢者・乳幼児・基礎疾患のある方は特に注意が必要です。
予防の基本:手洗い・換気・ワクチン
厚生労働省は予防の基本として次を呼びかけています。
- 手洗い:外出後・食事前・トイレ後に石けんで20秒以上
- 咳エチケット:マスク着用、または袖口・ティッシュで口鼻を覆う
- 換気:室内の空気の入れ換え
- ワクチン接種:発症を抑える効果と重症化予防効果がある。効果が出るまで2〜3週間かかるため、流行前の接種が推奨されている
エビデンス評価
【レベルA】流行入り(第34週・定点1.11)、第40週定点11.35・昨年同期比
→ 厚生労働省インフルエンザ発生状況PDF(令和8年8月28日・10月9日公表)直接確認
【レベルA】入院患者数累計(3,375件)・年齢別・ICU入室数(152件)
→ 同PDF「インフルエンザによる入院患者の概況(第40週)」より直接確認
【レベルB】第41週定点12.81
→ 日本医事新報(令和8年10月19日報道)。厚生労働省の10月16日公表データを引用した報道だが、当該PDFは本記事作成時点で直接確認できていないため二次扱い。
【レベルA】注意報・警報の目安の数値定義、予防策
→ 厚生労働省インフルエンザQ&A・感染症発生動向調査の定義による
【カテゴリー】医療・健康
【タグ】インフルエンザ、2026年、感染症、定点報告、流行、予防、ワクチン、厚生労働省、感染症発生動向調査、高齢者


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