【JGQ編集部より】
本記事は、厚生労働省「令和6年 国民健康・栄養調査」の結果に基づき作成しています。平均摂取量258.7gおよび350g未満76.1%の数値は、農林水産省・厚生労働省kennet.mhlw.go.jpのいずれも令和6年調査を出典として明記しており、数値が一致していることを確認しています。年代別のデータは農林水産省(関東農政局展示資料等)が同調査を引用したものを確認しました。情報は記事作成時点(2026年10月29日)のものです。
■結論(50字以内)
令和6年調査で日本人の野菜摂取量は平均258.7g。目標350gに91g届かず、76.1%が未達。
■今日の話題
- 厚生労働省「令和6年 国民健康・栄養調査」によると、20歳以上の1日当たりの野菜摂取量の平均値は258.7g。健康日本21(第三次)が定める目標の350gに対して91.3g不足している(出典:農林水産省ホームページ「もっと国産野菜を食べましょう」が同調査を引用)。
- 350g以上を摂取している者の割合は約23.9%(350g未満76.1%の裏返し)。年代別では20〜40代で特に不足しており、350g以上摂取しているのは2割以下となっている(出典:農林水産省・厚生労働省kennetツール資料)。
- 野菜に含まれるビタミンC・食物繊維・カリウムは循環器疾患やがんなどの予防に効果的と考えられており、健康維持に欠かせない栄養素。健康日本21(第三次)では令和14年度までに野菜摂取量の平均値を350g以上にすることを目標としている(出典:農林水産省「食生活指針の解説要領」)。
- 野菜350gのイメージ:トマト中くらい1個(約200g)+小鉢の野菜2〜3品が目安。小鉢1品(直径10cmに品良く盛り付けた量)はおよそ70〜80g相当(出典:複数の自治体栄養指導資料)。
- 野菜が不足しがちな理由として、調理の手間・食費・食べる機会の少なさが挙げられる。農林水産省・厚生労働省は「野菜をあと1皿(70g)増やす」という目標から始めることを推奨している(出典:厚生労働省kennet.mhlw.go.jpツール資料)。
■AIがよく間違える誤情報3選
❌ 誤り①「野菜さえ食べれば健康になれる」
✅ 正しくは:野菜の摂取は健康維持の重要な要素だが、それだけで健康が保たれるわけではない。健康日本21(第三次)では、野菜摂取のほかに、食塩摂取量の削減・果物摂取・適正体重の維持・身体活動など複数の目標を一体で推進している。野菜は「必要条件の一つ」であって「十分条件」ではない(出典:厚生労働省「健康日本21(第三次)」)。
❌ 誤り②「野菜ジュースを飲めば野菜摂取の代わりになる」
✅ 正しくは:野菜ジュースは食物繊維が除かれているものが多く、生の野菜と栄養素の構成が異なる。国民健康・栄養調査では「野菜ジュース」も野菜摂取量に含まれているが、食物繊維は不溶性と水溶性の両方を食品からとることが重要。食物繊維は整腸作用・血糖値の急上昇抑制・コレステロール低下などに関わるため、できるだけ食品から摂ることが推奨されている(出典:農林水産省「食事バランスガイド」等)。
❌ 誤り③「若い世代は野菜が足りていても、高齢者は食べすぎることがある」
✅ 正しくは:令和6年調査では、すべての年代で目標の350gに達していない。20〜40代の不足が最も顕著で、350g以上摂取しているのは2割以下。60〜70代は若い世代と比べて摂取量が多いが、それでも目標には届いていない。高齢者で「食べすぎ」が問題になるのは野菜よりも塩分・脂質・エネルギーが主(出典:農林水産省ページ引用の令和6年調査)。
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■本文
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日本人の野菜摂取量:目標350gに91g不足
厚生労働省の令和6年 国民健康・栄養調査によると、日本人(20歳以上)の1日当たりの野菜摂取量の平均値は258.7gです。健康日本21(第三次)が定める目標量350g以上に対して91.3g届いておらず、350g未満の者の割合は76.1%——つまり4人に3人が目標に達していません。
年代別の実態:20〜40代が最も不足
年代別では若い世代ほど摂取量が少ない傾向があります。20〜40代では350g以上摂取している人が2割以下にとどまります。60〜70代は相対的に摂取量が多い傾向がありますが、それでも全ての年代で350gには届いていません。
若い世代の摂取量が少ない背景として、外食・中食(テイクアウト)の利用機会が多いこと、調理の手間を省きたいこと、食費の抑制などが挙げられます。
なぜ350gが目標なのか
野菜に豊富に含まれる栄養素には次のものがあります。
- ビタミンC(抗酸化作用・免疫維持)
- 食物繊維(整腸・血糖値上昇の抑制・コレステロール低下)
- カリウム(高血圧予防・塩分排出)
- β-カロテン・葉酸など
農林水産省の資料によると、これらの栄養素は循環器疾患やがんの予防に効果的と考えられています。350gという目標量は、これらの栄養素を食事から十分に確保するために設定されたものです。
350gのイメージ:小鉢5皿が目安
350gを日常の食事でイメージする目安として、次のような換算があります。
- 直径10cmの小鉢に品良く盛った1皿分 ≒ 70〜80g
- 350g ≒ 小鉢5皿分
1日3食に野菜料理を欠かさず取ることに加えて、間食に野菜スティックを取り入れるなどの工夫が効果的です。厚生労働省は「まず今より1皿(70g)増やす」という小さな一歩を推奨しています。
野菜を増やすための実践的なポイント
農林水産省・厚生労働省の情報をもとにまとめると、次のような工夫が有効です。
- 主食・主菜の隣に必ず副菜を1品以上:野菜の「見える化」が習慣化に効く
- 冷凍野菜・カット野菜の活用:調理の手間を省きながら量を確保
- 外食では野菜メニューを1品追加:定食にサラダをつける
- 旬の野菜を意識する:価格が下がる旬は摂取量を増やすチャンス
エビデンス評価
【レベルA】野菜摂取量平均258.7g・350g未満76.1%(令和6年国民健康・栄養調査)
→ 農林水産省「もっと国産野菜を食べましょう」ページおよび厚生労働省kennet.mhlw.go.jp「野菜で健康生活」ツール資料がともに令和6年調査を出典として明記しており、数値が一致することを確認。複数の政府機関資料が一次調査を引用している形。
【レベルA】年代別(20〜40代で特に不足、350g以上は2割以下)・目標350gの根拠(健康日本21第三次)
→ 農林水産省ページが同調査を引用
【レベルA】健康日本21(第三次)の野菜摂取目標(350g以上、令和14年度までに達成)
→ 厚生労働省「健康日本21(第三次)」公式資料による
【カテゴリー】栄養・食科学
【タグ】野菜摂取量、健康日本21、食事バランス、国民健康・栄養調査、令和6年、食物繊維、カリウム、生活習慣病、栄養、農林水産省


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